八女の郷土雛を現代に!町家キュレーションおもやいに「箱雛」誕生! | 町家キュレーション おもやい

おもやい通信

2024/02/09 17:59

雛の里 八女ぼんぼり祭り開催に合わせて 「おもやい箱雛」完成!

2024年2月、町家キュレーションおもやい(福岡県八女市)は2月11日(日)から3月10日(日)まで八女市福島地区で開催される「雛の里 ぼんぼり祭り」に合わせて、すだれを活用した「おもやい箱雛」を製作しました。この「おもやい箱雛」は「雛の里 八女ぼんぼり祭り」期間中に町家キュレーションおもやい店舗に展示いたします。


お祭り期間中は、白壁の町並み界隈や中心商店街など約100か所に雛人形が飾られ、市内は雛の里一色に染まります。雛人形を飾っている会場の目印に、桃色の提灯が下げられています。また様々なイベントが企画されています。詳細はこちらからお確かめください。


「箱雛」発祥の地 八女

八女市福島地区には古くから仏壇、提灯、大工たちが住んでいました。そしてこの雛人形作りは職人たちの副業として栄えたのです。「箱雛」の人形をよく見てみると、顏は漆喰、冠などの金具は仏壇の金具、着物も仏壇の金襴が使われています。男雛と女雛1体ずつ、木箱に収められ、贅沢禁止令の出た江戸時代には、見つからず隠せるようにさっと蓋ができるスライド式となっています。

「雛祭り」歴史は平安時代にさかのぼります。雛人形は本来『形代(かたしろ)』として、本人の身代わりに災いや厄を人形に移し、それを川や海へ流す「流し雛」に由来するといわれています。そのころ子どもたちの間で流行していた人形遊び(現代でいう「おままごと」)と結びつき定着したのが、「雛祭り」のはじまりと言われています。 やがて人形が段々と華やかになっていき、江戸時代になると、女の子の健やかな成長を祝うお祭りとして一般庶民にも広がっていきました。

しかしながら、京や江戸のような豪華な段飾りは、地方の庶民にとって手が出せない高価なものでした。子を持つ親としては、子の成長を想い、なんとか手に入れたいと願っていました。そこで庶民の願いをカタチにしたのが八女の職人たちでした。職人たちは身近にある道具や材料を組み合わせて雛人形をつくっていきました。「箱雛」に仏壇の金具や金襴などが使用されているのはそのためだったのです。「箱雛」は八女の職人の技術が結集して生まれたものなのです。


箱雛を現代に!町家キュレーションおもやいが提案するもうひとつの使用法

今回製作した「おもやい箱雛」は実際に神社やお寺で使用する「御翠簾(おみす)」の端材を活用しています。八女の職人たちが独自に生み出した「箱雛」と同様に八女の資源をいかした雛人形の楽しみ方です。このかわいらしいお内裏様とお雛様は障害者就労移行支援事業所「なのみ工芸」の利用者さんがひとつひとつ織り上げた「さをり織り」でできています。この「おもやい箱雛」は雛巡りを楽しむお客様にきっと喜んでいただけることでしょう。



町家キュレーションおもやいが今回製作した「おもやい箱雛」は雛祭りだけで終わりではありません。そこで提案するのが現代の「箱雛」の楽しみ方です。

人形を愛でる文化は現在も続いています。それがアニメキャラクターの「フィギュア」にあると考えます。「おもやい箱雛」をいわゆる「推し活」で使用してほしいのです!町家キュレーションおもやいは工芸や日本の文化を現代に守り伝えることが使命です。ぜひあなたの「推し」を「おもやい箱雛(すだれフィギュアBOX)」に飾ってお楽しみください。


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